「ツクール」のすすめ
このページを御覧のみなさん。あなたは、「ツクール」をご存知でしょうか・・・
・・・もっとも、このページに来た時点で知っている人がほとんどだと思いますが、 私自身、自分の人生において自作のゲームを作る大きなきっかけとなっただけに、 「ツクール」に対する思い入れは深い。
アスキー
や
エンターブレイン
が製作・販売してきた「ツクール」シリーズ。 「ツクール」はその名のとおり、ゲームなどを自分の手で作ることを目的としたゲームツールであり、 市販ゲームのようにあらかじめ用意された舞台で遊ぶのではなく、 その遊びの舞台を自発的に、みずからの手で作り上げていくことに趣旨があります。 それも、ありがたいことにRPGやシューティング、格闘アクションなどのジャンル別に それぞれのツクールが用意されています。
たとえば、「RPGツクール」では自作のRPGを製作でき、 「音楽ツクール」では自作のオリジナル曲を作曲できる。 通常、ゲーム作りといえば大手メーカーがやるような、難解なプログラミング言語を使って それを組んでいくものですが、 ツクールを使用すれば、それよりも遥かに簡単に、しかも比較的短時間で ゲームが作れるわけです。 プログラマーでもない我々ドシロウトにとって、これほど便利なゲームツールがあるだろうか・・・! (・・ただし、そのぶん、グラフィックや操作が限られていたり、 市販ゲームに比べてあまりたいしたことができなかったりするのも事実だが・・・。)
そんななかで、私はいくつかのツクールを使用・経験し、それぞれで今までにいろんなゲームを作ってきました。 そこで、このページでは、私自身の体験談をもとに、 私がこれまでに使用してきた「ツクール」について評価を掲載します。 ただし、かなり主観が入っているので、この評価を見る際には十分注意してください。
なお、各種掲載ソフトにはPC専用ソフトも含まれています。 また、各ソフトの著作権は、それらを製作したゲームソフト会社等に帰属します。
このページでは、各種掲載ソフトについて、 その説明を
( )付きで
下記のように表記します。 なお、「ゲーム媒体」の略称(PS、SFCなど)については、 万一ご存知でない方は他サイトにて確認をお願いいたします。
”
(ゲーム媒体/メーカー名)・・
点数(0〜100点)
”
レビューソフト一覧
(※順不同で表示しています。)
RPGツクール3
RPGツクール4
RPGツクール2000VALUE!
音楽ツクールかなでーる2
恋愛シミュレーションツクール2
RPGツクール3
(PS/アスキー)・・
75点
「RPGツクール」シリーズとしては3作目になる。 ハードがSFCからPSに移り、データを複数枚のメモリーカードに保存することによって、 規模の大きなRPGを製作することが可能となった。 事実上、シナリオデータは無制限に作ることができた。
しかし、マップやモンスター、主人公キャラといったシステムデータの部分は、 製作できる容量に制限があり、常に残り容量を気にしながら ゲームを作っていかなければならなかった。 また、ドット絵の作成ツールとして「アニメティカ」がソフトに付属しているが、 使いづらいうえに、自分で作った画像・音楽データは、 都度メモリーカードで読み出さなければならず、面倒で時間がかかった。 あと、経験者ならわかると思うが、イベントの製作に"変数"が使えないのはとてもつらい。
とはいえ、それらを差し引いても 家庭用ゲーム機で使用できるツクールとしては最高の出来ではないだろうか。 なんといってもバランスが良い。 ゲームを作っているうちに、意外とストレスを感じにくいのだ。 用意されたサンプルマップとモンスターの種類が多く、細かい点まで描かれているのも、 その要因のひとつかもしれない。
きわめつけは、収録されているサンプルゲーム「ゴブリくんの大冒険」。 これは、主人公でゴブリンのゴブリが、ボスキャラになるために冒険するという内容で、 一介のザコキャラの視点でストーリーが進んでいく。 もちろん、これも編集することが可能で、敵をやたらと強くしたり、 普通は勇者に倒されるはずのゴブリを鬼のように強くして返り討ちにしたり(笑)・・・ と、なかなか改造のしがいがあり、それだけにプレイヤーは、 自然とゲーム作りの知識と技術が磨かれていくのである。
ツクール初心者は、本作から始めるのがいいだろう。 PC版よりは機能は劣るが、最初のうちはシンプルなほうがやりやすいと思う。
筆者が本作で製作した作品
『エターナルエレメンツ』
途中で挫折。炎・雷・風などの自然界の属性を利用し、 これを攻撃面以外にも地形の移動や、天気にも関連させようとしたが、 世界観が大きくなりすぎ、到底1人で作れるものではなくなった。 また、「RPGツクール3」では属性設定が特殊なため、 これを戦闘にうまく活用できなかった・・・。
『倭忍之旅譚(しのびのたびたん)』
一応は完成(今はないが・・)。森の中、山の上、さらには極寒の地まで、 世界中のいろんな自然のフィールドを旅する。 そのなかで多くの旅人と出会い、故郷"倭都(やまと)"の危機を救うために 悪の忍の首領・太羅(だいら)を倒す・・・という物語。 作ったマップの容量が大きかったものの、なんとか規定の容量内でカバーした。 純粋な和風RPGを目指していたため、画面の色調はオレンジ〜茶色が中心だった。
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RPGツクール4
(PS/エンターブレイン)・・
28点
PS版RPGツクール・第2弾。 マップ、キャラクターのグラフィックの質が大幅に向上し、魔法の作成エフェクトには ムービーが使用できるようになった。 特に、召喚魔法の種類が多く、色味を変更することができた。
さらに、戦闘シーンがサイドビューとなり、リアルタイムバトル式となった。 イベント面も強化され、変数が使用可能になったのも大きい。 マップ面では、上下のレイヤー配置が可能で、いわゆる橋の下をくぐったりすることができた。
ただ・・・、本作はメモリーの消費がかなり激しく、 マップに至っては、大きいマップを数枚作っただけで残り容量があっという間に底をついてしまう。 また、戦闘コマンドが多彩なのはいいが、それが結構ややこしく、使いこなすのが難しかった。 バグも多いうえに動作も全体的に遅いため、これは致命的。
・・筆者はこのために評価を大幅に下げた。 が、いろいろと新しいことを試みたという点では少しは評価できよう。
筆者が本作で製作した作品
『White Caves』
途中で挫折。雪のエフェクトが使えたのが当時はうれしくて、 雪山を舞台にしたRPGを作ろうと試みた。 主人公、および登場キャラクターは日本人名が中心で、 恋愛アドベンチャーの要素も入れる予定だった。 戦闘は、モンスターや魔法などがオーソドックスなファンタジー系で、 それなりにうまく動作していた。 ・・・が、いかんせん、マップ作成によるメモリの消費がすさまじく、 かといってシナリオだけ充実させるのも疲れてしまったので、 製作途中で作るのをやめた。
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RPGツクール2000VALUE!
(PC/アスキー・エンターブレイン)・・
95点
パソコン用ツクールは歴史が古く、1990年代から製造が始まっていた。 このなかで、筆者が最初に買ったPC用「RPGツクール」が、この「RPGツクール2000VALUE!」だった。 2000年に発売された当時、「RPGツクール2000」のパッケージを見て、買おうかどうか真剣に悩んだ。 しかし、ちょっと値段が高いなぁ・・と思い、いずれ廉価版が出るだろうと思っていた矢先。 なんと、後年には廉価版「RPGツクール2000VALUE!」が発売されたじゃないか!
モンスターのHPが5桁まで(つまり、99999まで)設定できるうえに、 一度に表示できるピクチャーの数も増え、おまけに収録されているサンプルゲームの数の豊富なこと! それでいて値段が前代よりも安いとあれば、これはもう買うしかない!! ・・・と、そう思って買うことを決意したが、これは大正解だった!
パソコンだから、文章の表示などで文字を入力する時はキーボードでいけるし、 キャラクターやマップ、モンスターなどの画像グラフィックや、BGM、効果音などの インポートが簡単にできる。 また、家庭用ツクールとは違い、メモリ残量を気にする必要がないので、 精神的にも楽で、使用するパソコンの容量が許す限り、 いくらでもマップやイベントが作れる。これは大きい。
ただひとつ、欠点がある。それは、扱える画像ファイルの色数が 256色以下でなければならないということ。 ・・まあ、これはインポートの際に透明色を指定しなければならないから その関係で仕方がないのかもしれないが。 とはいえ、それ以外の点では、もはや文句のつけようがない。 工夫次第ではサウンドノベルやシューティングなど、RPG以外のゲームを作ることもできるだろう。 とにかく、使っていてわかりやすいだけに、自分でも作っていると実感がわきやすい。 個人がゲームを作るときにありがちな「挫折」を味わうことも総じて少なく、 筆者をはじめ、今なお愛用者が多いのは、その完成度の高さがあるためだろう。
動作も軽いため、多少の低スペックでも十分利用できる。 これから新たにゲーム作りを考えている人には、本作を強くおすすめしたい。
筆者が本作で製作した作品
『ト或ル猟師の冒険記』
完成、現在当サイトにて公開中。 詳細は、紹介ページを御覧ください。
『RPGツクール2000 サンプルテクニック集』
完成、現在当サイトにて公開中。 詳細は、紹介ページを御覧ください。
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音楽ツクールかなでーる2
(PS/アスキー)・・
52点
「RPGツクール3」の後に筆者をこれの存在を知り、中古屋で買った。 その名のとおり、音楽を作る専用のソフトで、 一般的なMIDIシーケンサのように、五線譜に音符を配置していく形で 音楽を製作することができた。
本作のウリは、本作で製作した曲データを、「RPGツクール3」に流用できるということだった。 同ソフトにインポートすれば、自然にループ再生してくれるようになり、 これはとても便利だった。 ・・・が、これはバグなのか、それともROMの出荷バージョンの違いなのかはわからないが、 一部のドラム音がインポートした際におかしくなっていることがあった。 また、データを「RPGツクール3」用にコンパイルする時に時間がかかるのは痛い。
こうしたことがあったので、筆者は本作に対する評価を低めにした。
筆者が本作で製作した曲
穏やか系の曲:約3曲。ピアノとストリングスを中心に使い、テンポはゆっくりめ。
悲しい系の曲:2曲。仲間との別れのシーンなどで使う予定だったが、 あまりに長い曲になってしまい、「RPGツクール3」へのインポートは断念。
戦闘系の曲:3曲。ザコ戦と、ボス戦と、ラスボス。 ギターロックの戦闘曲は個人的には好きだったが、あとから聞くと結構耳障りだった。
その他、「俺のテーマ」を1曲作った。 そしてそれをゲーム中に流す予定だったが・・・。 どのみち、コンシューマ機でしか聞けないので公表できずじまいとなった。
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恋愛シミュレーションツクール2
(PC/エンターブレイン)・・
80点
数あるツクールのなかで、本作は恋愛シミュレーションゲームの製作に特化したツールである。 総合的な汎用性では、RPGツクール200x系以降には及ばないものの、 変数に数字だけでなく、漢字や各種記号を含めた文字をも対象とできたため、 プレイヤーは主人公の名前を任意に漢字で入力できたりした。
タイムスケジュール機能や好感度、デート専用の電話イベントなども搭載されているが、 これらは変数さえ使えば、工夫次第で自作できるものだ。 全体的に動作がやや重いのが難点だが、男女の声優陣によるボイスデータが使用でき、 さらにテキストノベルゲーム用のツールだけあって、文字の表示がスムーズかつきれいで、 背景の色数制限もない。 もちろん、各種素材のインポートも可能だ。
イベントの製作では、イベントの命令種類ごとに編集画面の文字に色がつき、とても編集しやすい。 また、この種のゲームには欠かせない大きなキャラクターの製作も、 男女の別を問わず、モンタージュ形式である程度自由に編集できるので、 人間のキャラクターエディタとして使用することもできる。 ・・というよりも、むしろキャラクターエディタとして使ったほうが利用価値が高い。
・・・とりあえず、
キャラの見本(3人)
をアップしておきます。(こんなのが作れるよ、ということで・・・)
筆者が本作で製作した作品
『白雪の精霊達』
完成、今は消滅。 主人公は妻子を持った登山家で、ある日、彼は親友とともに標高の高い雪山に出かける。 季節は冬。寒さの厳しいその山の中で、主人公だけが、半透明の女性の姿をした精霊たちに出会う。 精霊たちは最初、人間でありながら自分たちの姿が見える主人公に対して、 その強大な魔力で襲い掛かってくるが、日増しに交流を深めるうちに 人間に対する理解を示していく。
精霊たちを天上界に成仏させてあげるのがゲームの主な目的だったが、 本作では主人公に「体力」「霊力」などのパラメータが設定されており、 食糧を拾ったり、暖を取るためのマキを作るなど、一種のサバイバルゲームの要素も含んでいた。
(・・・じつは本作、筆者が最初にパソコン用に製作したゲームで、当時はシェアウェアとして販売する予定だった。 が、世の中そんなに甘くはなく、ほとんど誰もプレイしてくれる人はいなかった。 まあ、とりあえずこれはここだけの話ということで・・・。)
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